1887年に発行されました。
ビクトリア女王が、1837年に即位してから50年が経過し、ジュビリー・ヘッドと呼ばれる王冠を被った肖像の意匠に変更された最初の年のものです。
今から130年以上前で、日本の元号でいうと明治20年にあたります。
表側の意匠図案は、Joseph Edgar Boehmによるもの。
肩の下にJ. E. B.とサインが見られます。
ただし、この肖像は、王冠が小さすぎる上に不安定、女王も不機嫌で怒りっぽく見えて威厳が感じられないと、評判が悪かったとのことで、1893年には「オールドヘッド」という無冠の意匠に変更されています。
そんなに言われるほど良くないようには私には思えませんが、どうなのでしょう。
尚、彫刻師は、Leonard Charles Wyonです。
そして、裏側は、聖ゲオルギオス(セント・ジェームス)の竜退治。
彫刻師は、Benedetto Pistrucci。
ちょっと見づらいですが、B. P.とサインがあります。
この硬貨は純度が92.5%の銀製、重量は28.28グラム、直径は38.61ミリです。
手で持つとズシッと重みを感じます。
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このクラウン銀貨(参照番号KM#765)の年別の発行枚数は以下の通りで、こうしてみると1887年の発行枚数は少ないようです。
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