1910年は、エドワード7世の在位中(1901年ー1910年)最後の年に当たります。
ビクトリア女王の治世が長かったせいで、即位したのは59歳の時だったとか。
若かりし頃の紅顔の美少年も、
いつしかこんな立派になっておりました。
日本との関係では、在位中の1902年に日英同盟が結ばれています。
そして、1904年ー1905年の日露戦争では、ロシア・バルチック艦隊の極東への回航を邪魔するなどして、随分と日本を助けてくれています。
その節のご協力には心から感謝申し上げます。
さて。
1ペニー銅貨の表側には、そのエドワード7世の、王冠を被らない右向きの肖像が使われています。
周りの銘は、
EDWARDVS VII DEI GRA: BRITT: OMN: REX FID: DEF: IND: IMP:
Edward the Seventh by the Grace of God, King of all the Britains, Defender of the Faith, Emperor of India
エドワード7世 神の恩寵による大英帝国の国王、信仰の擁護者、インド皇帝。
彫刻師は、英国やその植民地の硬貨用にビクトリア女王やエドワード7世の肖像を手掛けた、英国のメダリスト George William de Saulles (1862-1903) です。
首の下に、De S. とサインが見えます。
裏側には、右向きに座ったブリタニア女神が描かれています。
左手でトライデント(三叉槍)を持ち、右手をユニオン旗の盾に添えて、悠然と構える姿はいつ見ても立派です。
そして、背景には、足のあたりに大海原の水平線が見えます。
周りの銘は、
ONE PENNY 1910
他の年だと、色々手変わりもあるようですが、1910年については(まだ?)見つかっていないようです。
私もいつか手変わりを見つけてみたいと常々思っているのですが、とりあえず手持ちがこの1枚だけなので今のところ手も足も出ません。
将来にご期待下さい。
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