周りの銘は、
ONE PENNY 1910
時の流れに培われた銀貨特有の味わいに魅せられて、アンティークコインの世界に入ってしまいました。主に英国や英連邦のコインから収集が始まりましたが、特に対象を限定している訳ではありません。コインのデザインや美しさを通じて、今まで知らなかった歴史や文化に触れることができ、知的興味の世界は無限に広がっていきそうです。
国名 | 英国 |
金額 | 1ペニー |
発行年 | 1910年 |
発行枚数 | 29,549,100 |
統治者 | エドワード7世(在位1901-1910) |
硬貨タイプ | 標準流通貨 |
材質 | ブロンズ |
重量 | 9.45g |
直径 | 30.8mm |
参照番号 | KM#794, Sp#3990 |
私のコイン収集は、英国銀貨から始まりました。
しかし、最近、明治日本の銀貨にも興味が湧いてきています。
私が持っている英国の大型銀貨といえば、1887年に発行されたビクトリア女王のクラウン銀貨です。
一方、その頃の日本でクラウン銀貨に相当する大型銀貨といえば、多少用途は異なっていたものの1円銀貨でしょう。
英国クラウン銀貨 | 日本1円銀貨 | |
銀含有率 | 92.5% | 90% |
重さ | 28.28g | 26.96g |
直径 | 38.61mm | 38.6 or 38.1mm |
主な目的 | 国内流通用 | 貿易用 |
ということで、両者の発行枚数について比較してみることにしました。
対象とした期間は、英国ビクトリア女王のジュビリー・ヘッド(1887年ー1892年)とオールド・ヘッド(1893年ー1900年)の期間で、明治20年から明治33年に相当します。
まずは、英国クラウン銀貨の発行枚数から見てみます。
次に、日本の1円銀貨の発行枚数を見てみましょう。
私が驚いたのは、次の両者の発行枚数を合わせた次のグラフを見た時です。
国内流通用と貿易用という用途の違いがあるとはいえ、何という発行枚数の違いでしょうか。
英国クラウン銀貨の発行枚数はほとんど地を這っています。
とはいえ。
貨幣の稀少性は、発行枚数ではなく、現存枚数で決まるといいます。
また、価格は、需要と供給で決まります。
もちろんクオリティーも重要でしょう。
そして、そもそも、趣味の収集は自分の好き嫌いで楽しめばいい話です。
何も、発行枚数が多いとか少ないとかを気にする必要はありません。
しかし。
それでも、こういった事実を知っていることは、趣味の奥行を増しくれると思います。
ということで、今回は自分の小さな驚きを共有させていただきました。
1910年に英国で発行された1ペニー銅貨を紹介します。 1910年は、エドワード7世の在位中(1901年ー1910年)最後の年に当たります。 エドワード7世はビクトリア女王の長男。 ビクトリア女王の治世が長かったせいで、即位したのは59歳の時だったとか。 若かりし頃の紅顔の...