2019年9月25日水曜日

英国 ビクトリア女王 ハーフペニー銅貨  1855年

今回は、英国のハーフペニー銅貨を紹介します。

鋳造年は1855年。

日本の元号でいうと、、、安政2年だそうです。

約160年前の銅貨ということで、いい感じのチョコレート色をしています。

確かに「これはチョコレートだ」と思って眺めると、段々チョコレートに見えてきませんか?























表側は、左を向いたビクトリア女王の胸像です。

3種類ある胸像、

1.Young Head (1839-1860)

2.Bun Head (1860-1894)

3.Old Veiled Head (1895-1901)

の内、1番目の Young Head の胸像です。

周りには、

VICTORIA DEI GRATIA

と銘が書かれています。

その意味するところは、

Victoria by the Grace of God

ビクトリア 神の恩寵により

とのこと。

彫刻師は、William Wyon (1795-1851) です。

「1855」の斜め上の首元に、「W.W.」のイニシャルが見えます。

因みに、2番目のBun Head (1860-1894) の彫刻師である Leonard Charles Wyon(1826-1891) は、William Wyon の息子です。























裏側は、右向きに着座したブリタニアが描かれています。

左手でトライデント(三つ叉)を持ち、右手はユニオン旗の描かれた盾に触れています。

周りには、

BRITANNIAR: REG: FID: DEF:

と銘が書かれています。

Queen of the Britain Defender of the Faith

英国の女王にして信教擁護者















そして、下部には3つの国花が描かれています。

左は、アイルランドの国花であるシャムロック(三つ葉のクローバー)。

中央は、イングランドの国花であるチューダー・ローズ(バラ)。

右は、スコットランドの国花であるアザミ。

こんな小さな銅貨にも、このように様々な意味が込められているのを知ると、ますます楽しくなってきます。

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国名英国
金額ハーフペニー
発行年1855年
統治者ヴィクトリア女王(1837-1901)
硬貨タイプ標準流通貨
材質
重量9.45g
直径28mm
厚さ2.12mm
鋳造数1,455,837
鋳造場所英国ロンドン
参照番号KM#726, Sp#3949

2019年9月24日火曜日

英国 ビクトリア女王 1ペニー銅貨 1876年

今回は、英国の1ペニー銅貨を紹介します。

鋳造年は1876年。

日本の元号でいうと、明治9年にあたります。

クライストチャーチの骨董屋さんで、ばら銭が入っている小箱の中から見つけました。

普通に使われていた硬貨なので、摩耗も目立ち、また、ペンダントにしようとしたのか、上の方に穴を開けようとした跡もありますが、いい感じの味が出ています。

最近は、すっかり時を経た銅の魅力に嵌っています。



表側は、左を向いたビクトリア女王の胸像です。

3種類ある胸像、

1.Young Head (1839-1860)

2.Bun Head (1860-1894)

3.Old Veiled Head (1895-1901)

の内、2番目のBun Head(巻き髪、お団子)の胸像です。

周りには、

VICTORIA D:G: BRITT.REG:F:D:

と銘が書かれています。

Victoria, by the Grace of God Queen of the Britains Defender of the Faith

ビクトリア、神の恩寵による英国の女王にして信教擁護者
























裏側は、右向きに着座したブリタニアが描かれています。

左手でトライデント(三つ叉)を持ち、右手ではユニオン旗の描かれた盾を持っています。

ちょっと見づらいですが、背景には、左に灯台、右に帆船が描かれています。

彫刻師は、Leonard Charles Wyon(1826-1891)。

尚、この銅貨では見えませんが、ブリタニアの足元に、L.C.Wのイニシャルがあるらしいです。

「1876」の下には「H」とミントマークがあります。

これは、この銅貨がバーミンガムの Ralph Heaton & Sons で鋳造されたことを示しています。

ほとんどのペニー銅貨はロンドンで鋳造されていますが、

1874年、1875年、1876年、1881年、1882年だけは、バーミンガムで鋳造されたそうです。

何故でしょう?

ちょっと気になります。

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国名英国
金額1ペニー
発行年1876年
統治者ヴィクトリア女王(1837-1901)
硬貨タイプ標準流通貨
材質ブロンズ
重量9.45g
直径30.8mm
厚さ1.6mm
鋳造数11,075,000
鋳造場所英国バーミンガム
参照番号KM#755, Sp#3955

2019年9月7日土曜日

コインの収納方法

せっかく気に入って手に入れたコイン。

いつまでもその美しさを保ちたい。

そして、見たい時にはいつでも取り出して見たい。

最初はその数も少ないですが、段々コレクションも増えていきます。

果たして、どんな収納をするのが一番でしょうか。

コインを収集し始めて、思った以上に頭を悩ますのは、収納方法です。

すぐに思いつくのは、子供の頃にあったコインブック。

しかし、最近では本屋さんや文房具屋さんに行っても中々売っていません。

そんな中、100円ショップでコインホルダーを見つけました。

ただ、その材質がPVC。

ポリ塩化ビニルです。

触ると軟らかいビニール製です。

色々読んでみると、ポリ塩化ビニルのコインホルダーにコインを長期間収納しておくと、コインとポリ塩化ビニルの添加剤が化学反応を起こして、コインには良くないとのこと。

色がくすんでしまったり、緑の結晶がコインを傷めてしまったり。

ということで、都内のコイン屋さんを廻って、どんな収納方法がよいか聞いてみました。

結論からいうと、5cm x 5cm のコインホルダーに入れて、それをアルバムに入れておくのが一番いいようです。


























ただし、5cm x 5cm のコインホルダーは、コイン屋さんによって取り扱っているところがありますが、それを入れるアルバムはそうでもありません。

新橋にあるコイン屋さんに行った時でさえ、その店では売っておらず、東京駅の大丸百貨店を紹介されました。

そこで手に入れたのが、このコインアルバムです。





















1ページに2x3=6枚収納でき、それが6ページあるものです。

全部で36枚収納できます。

もっと多く収納できるものや、ページが着脱できるファイル型もありましたが、店員さんの薦めもあってまずはこれにしました。

コインもたくさん収納するとそれなりに重くなるものです。

現在のコレクション量や持ち運びを考えると、これがベストでした。

ただし、あくまでもこれは私の場合なので、収集したコインの数や個人の状況によってベストなものを選ぶといいと思います。

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英国 エドワード7世 1ペニー銅貨 1910年

1910年に英国で発行された1ペニー銅貨を紹介します。 1910年は、エドワード7世の在位中(1901年ー1910年)最後の年に当たります。 エドワード7世はビクトリア女王の長男。 ビクトリア女王の治世が長かったせいで、即位したのは59歳の時だったとか。 若かりし頃の紅顔の...