2019年9月24日火曜日

英国 ビクトリア女王 1ペニー銅貨 1876年

今回は、英国の1ペニー銅貨を紹介します。

鋳造年は1876年。

日本の元号でいうと、明治9年にあたります。

クライストチャーチの骨董屋さんで、ばら銭が入っている小箱の中から見つけました。

普通に使われていた硬貨なので、摩耗も目立ち、また、ペンダントにしようとしたのか、上の方に穴を開けようとした跡もありますが、いい感じの味が出ています。

最近は、すっかり時を経た銅の魅力に嵌っています。



表側は、左を向いたビクトリア女王の胸像です。

3種類ある胸像、

1.Young Head (1839-1860)

2.Bun Head (1860-1894)

3.Old Veiled Head (1895-1901)

の内、2番目のBun Head(巻き髪、お団子)の胸像です。

周りには、

VICTORIA D:G: BRITT.REG:F:D:

と銘が書かれています。

Victoria, by the Grace of God Queen of the Britains Defender of the Faith

ビクトリア、神の恩寵による英国の女王にして信教擁護者
























裏側は、右向きに着座したブリタニアが描かれています。

左手でトライデント(三つ叉)を持ち、右手ではユニオン旗の描かれた盾を持っています。

ちょっと見づらいですが、背景には、左に灯台、右に帆船が描かれています。

彫刻師は、Leonard Charles Wyon(1826-1891)。

尚、この銅貨では見えませんが、ブリタニアの足元に、L.C.Wのイニシャルがあるらしいです。

「1876」の下には「H」とミントマークがあります。

これは、この銅貨がバーミンガムの Ralph Heaton & Sons で鋳造されたことを示しています。

ほとんどのペニー銅貨はロンドンで鋳造されていますが、

1874年、1875年、1876年、1881年、1882年だけは、バーミンガムで鋳造されたそうです。

何故でしょう?

ちょっと気になります。

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国名英国
金額1ペニー
発行年1876年
統治者ヴィクトリア女王(1837-1901)
硬貨タイプ標準流通貨
材質ブロンズ
重量9.45g
直径30.8mm
厚さ1.6mm
鋳造数11,075,000
鋳造場所英国バーミンガム
参照番号KM#755, Sp#3955

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