鋳造年は1876年。
日本の元号でいうと、明治9年にあたります。
クライストチャーチの骨董屋さんで、ばら銭が入っている小箱の中から見つけました。
普通に使われていた硬貨なので、摩耗も目立ち、また、ペンダントにしようとしたのか、上の方に穴を開けようとした跡もありますが、いい感じの味が出ています。
最近は、すっかり時を経た銅の魅力に嵌っています。
表側は、左を向いたビクトリア女王の胸像です。
3種類ある胸像、
1.Young Head (1839-1860)
2.Bun Head (1860-1894)
3.Old Veiled Head (1895-1901)
の内、2番目のBun Head(巻き髪、お団子)の胸像です。
周りには、
VICTORIA D:G: BRITT.REG:F:D:
と銘が書かれています。
Victoria, by the Grace of God Queen of the Britains Defender of the Faith
ビクトリア、神の恩寵による英国の女王にして信教擁護者
裏側は、右向きに着座したブリタニアが描かれています。
左手でトライデント(三つ叉)を持ち、右手ではユニオン旗の描かれた盾を持っています。
ちょっと見づらいですが、背景には、左に灯台、右に帆船が描かれています。
彫刻師は、Leonard Charles Wyon(1826-1891)。
尚、この銅貨では見えませんが、ブリタニアの足元に、L.C.Wのイニシャルがあるらしいです。
「1876」の下には「H」とミントマークがあります。
これは、この銅貨がバーミンガムの Ralph Heaton & Sons で鋳造されたことを示しています。
ほとんどのペニー銅貨はロンドンで鋳造されていますが、
1874年、1875年、1876年、1881年、1882年だけは、バーミンガムで鋳造されたそうです。
何故でしょう?
ちょっと気になります。
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