鋳造年は1855年。
日本の元号でいうと、、、安政2年だそうです。
約160年前の銅貨ということで、いい感じのチョコレート色をしています。
確かに「これはチョコレートだ」と思って眺めると、段々チョコレートに見えてきませんか?
表側は、左を向いたビクトリア女王の胸像です。
3種類ある胸像、
1.Young Head (1839-1860)
2.Bun Head (1860-1894)
3.Old Veiled Head (1895-1901)
の内、1番目の Young Head の胸像です。
周りには、
VICTORIA DEI GRATIA
と銘が書かれています。
その意味するところは、
Victoria by the Grace of God
ビクトリア 神の恩寵により
とのこと。
彫刻師は、William Wyon (1795-1851) です。
「1855」の斜め上の首元に、「W.W.」のイニシャルが見えます。
因みに、2番目のBun Head (1860-1894) の彫刻師である Leonard Charles Wyon(1826-1891) は、William Wyon の息子です。
裏側は、右向きに着座したブリタニアが描かれています。
左手でトライデント(三つ叉)を持ち、右手はユニオン旗の描かれた盾に触れています。
周りには、
BRITANNIAR: REG: FID: DEF:
と銘が書かれています。
Queen of the Britain Defender of the Faith
英国の女王にして信教擁護者
そして、下部には3つの国花が描かれています。
左は、アイルランドの国花であるシャムロック(三つ葉のクローバー)。
中央は、イングランドの国花であるチューダー・ローズ(バラ)。
右は、スコットランドの国花であるアザミ。
こんな小さな銅貨にも、このように様々な意味が込められているのを知ると、ますます楽しくなってきます。
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