2019年7月3日水曜日

英領インド 1ルピー銀貨 1918年

イギリス領インド帝国の1ルピー銀貨を紹介します。

発行年は1918年です。

1858年から1947年まで、インドは周辺のパキスタンやミャンマーなども含めてイギリス領インド帝国であったため、表側にはジョージ5世の肖像が描かれています。

また1877年以降は、イギリスの君主がインド皇帝を兼ねた同君連合となっていたため、

GEORGE V KING EMPEROR

と、KINGだけでなくEMPERORとも記されています。

彫刻師は、Edgar Bertran MacKennal。



























因みに、Edgar Bertran MacKennal は、下のオーストラリアのフローリン銀貨などでもジョージ5世を描いた彫刻師ですが、この1ルピー銀貨のジョージ5世の方が象のオーナメントなど付けて派手やかに見えます。















裏側は、中心に ONE RUPEE INDIA 1918 と現地語が書かれていて、その周りには花が散りばめられています。

一番上と一番下の花はインドの国花でもあるハスの花でしょう。

真横は白爪草、斜め下はアザミでしょうか。

斜め上の花は何でしょう。

美しいデザインです。

銀のパティナも最高です。



























尚、ルピーという通貨名は、サンスクリットの「銀」を意味するルーピヤに由来するとのこと。

1918年には、1ルピー銀貨はカルカッタ造幣局とボンベイ造幣局の2ヶ所で鋳造されていたとのことです。

下のハスの花の下に点のミントマーク(鋳造刻印)があれば、それはボンベイ造幣局を意味しますが、この銀貨にはミントマークがないのでカルカッタ造幣局での鋳造です。

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国名英領インド帝国
金額1ルピー
発行年1918年
造幣局カルカッタ
発行枚数205,420,000
統治者ジョージ5世(1910-1936)
硬貨タイプ標準流通貨
材質銀(.917)
重量11.66g
直径30.50mm
参照番号KM#524


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