発行年は1918年です。
1858年から1947年まで、インドは周辺のパキスタンやミャンマーなども含めてイギリス領インド帝国であったため、表側にはジョージ5世の肖像が描かれています。
また1877年以降は、イギリスの君主がインド皇帝を兼ねた同君連合となっていたため、
GEORGE V KING EMPEROR
と、KINGだけでなくEMPERORとも記されています。
彫刻師は、Edgar Bertran MacKennal。
因みに、Edgar Bertran MacKennal は、下のオーストラリアのフローリン銀貨などでもジョージ5世を描いた彫刻師ですが、この1ルピー銀貨のジョージ5世の方が象のオーナメントなど付けて派手やかに見えます。
裏側は、中心に ONE RUPEE INDIA 1918 と現地語が書かれていて、その周りには花が散りばめられています。
一番上と一番下の花はインドの国花でもあるハスの花でしょう。
真横は白爪草、斜め下はアザミでしょうか。
斜め上の花は何でしょう。
美しいデザインです。
銀のパティナも最高です。
尚、ルピーという通貨名は、サンスクリットの「銀」を意味するルーピヤに由来するとのこと。
1918年には、1ルピー銀貨はカルカッタ造幣局とボンベイ造幣局の2ヶ所で鋳造されていたとのことです。
下のハスの花の下に点のミントマーク(鋳造刻印)があれば、それはボンベイ造幣局を意味しますが、この銀貨にはミントマークがないのでカルカッタ造幣局での鋳造です。
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