2020年1月4日土曜日

ニュージーランド エリザベス2世 クラウン記念白銅貨 1953年

今回は、1953年のエリザベス2世の戴冠を記念して鋳造された、ニュージーランドのクラウン白銅貨を紹介します。


新年早々の2020年1月2日、リカトンの切手ディーラーのお店で見つけた、縁起物の一枚です。

ニュージーランドのクラウン硬貨は、

1.1935年のワイタンギ条約記念銀貨

2.1949年のジョージ6世訪問記念銀貨(実際には未訪問)

3.1953年のエリザベス2世戴冠記念白銅貨

の3種類しか作られておらず、この白銅貨はニュージーランド最後のクラウン硬貨となりました。

「クラウンなんだから当たり前だろ」

と言われそうですが、持ってみると、大きくて、重くて、なかなか立派です。

直径38.61mm、重さ28.28g、厚さ2.9mm。

日本の500円硬貨と比べてみて下さい。















大人と子供くらいの違いがあります。























表は、月桂冠を被った右向きの若いエリザベス2世の肖像が描かれています。

銘は、+QUEEN・ELIZABETH・THE・SECOND。















彫刻師は、Mary Gillick (1881-1965) 。

首の下の断面にMGのイニシャルが彫られています。



裏は、王冠付きのロイヤル・モノグラム E II R とマオリ族の彫刻デザインが描かれています。

E II R のERは ラテン語のElizabeth Reginaの略で、Queen Elizabeth を表し、中央には2世を表す II が配されて、Queen Elizabeth the second の意。

さて、このデザインの中に星はいくつあるでしょうか?

王冠の上のZEALANDとCROWNの間に1つ、E II Rの左右に1つずつ、そして下の1953とNEWの間にちょっと大きめなのが1つ。

合計4つあります。

これらは何を表しているか?

4つの星を繋げてみて下さい。

ニュージーランドの国旗にも使われている南十字星(サザンクロス)が現れました。

銘は、NEW ZEALAND CROWN + 1953。

彫刻師は、ニュージーランドの切手/コインデザイナー Robert Maurice Conly (1920-1995) です。

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国名ニュージーランド
金額1クラウン
発行年1953年
発行枚数257,000
統治者エリザベス2世(在位1952-)
硬貨タイプ記念流通貨 Coronation(戴冠記念)
材質白銅
重量28.28g
直径38.61mm
参照番号KM#30

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