2019年8月3日(土)に、品川プリンスホテルで開催された、コイン・コレクション・フェア(CCF)に行ってきました。
即売会の会場には、26の業者が一堂に会して、大勢の方がいらしていました。
一般の本屋さんではコイン収集の本や雑誌も見当たらず、今の日本ではコイン収集をする人も少ないのかと懸念していたので、この盛況を見てちょっと安心しました。
同時に、来場者の平均年齢が高く、若者の姿が少なかったことが、ちょっと気にかかりました。
このようなフェアが、子供や若者の収集者が気軽に参加できるようになれば、裾野が広がって、よりコイン収集が盛り上がるような気がしました。
今回の目的は、
1.様々な国や時代のコインを見て世界を広げる
2.今後のコイン収集の方向性を探る
3.相場観を養う
4.コインのグレードと価格の関係を概観する
などと、行きの電車の中で頭の整理をしていきました。
実際に見て回った時は、上記目的はすっかり忘れていましたが、以下に個人的に(あくまで個人的に)思ったことを羅列してみます。
1.金貨よりも銀貨の方に魅力を感じた
金貨には金貨の輝きがあり勿論美しいのですが、銀貨の方が経年による色の変化(パティナ)がより美しいと改めて思いました。
ましてや、今回購入することはありませんでしたが、金貨に比べて銀貨の方が価格が安いのも魅力的です。
2.まだまだ勉強が必要
とにかく様々な国のコインがあって、目が回るほどでした。
自分のコレクションは英国とその連邦がメインなのですが、それ以外の欧州や南アメリカの国々にも美しいコインが多く、ますます惹きつけられました。
ただし、興味の範囲が広がったことに伴い、ますます勉強が必要になりました。
様々な国のコインに関連した歴史、地理、経済、文化・・・。
更に世界が広がっていきます。
3.相場はかなり高い
自分がニュージーランドで入手したものと同等程度(と思われる)コインが数倍の価格で売られていました。
しかし、確かに日本の地価は高く、また、品川プリンスホテルの一室を借りてフェアを開催するのですから、経費がかかるのは理解できます。
今後、自分が欲しいコインの方向性と入手困難度に合わせて、財布の中身と相談しながら購入を考えていきたいと思います。
因みに、以下は会場で耳に挟んだ会話です。
「ここは、見にくるところであって、買うところではないよ」
「そうですね。でも実はもう何枚か買っちゃいました」
「あはは、俺もだよ」
当日の東京の気温は33℃で日差しも相当きつかったのですが、素晴らしいコインを多数みることができ、思い切って行って本当に良かったと思います。
最後に、ひとつ反省を。
会場に一歩踏み込むと、周りの人がみんな業者と旧知のようで、収集のプロに見えてしまい、思うようにキャビネットの中のコインを見せてもらうことすら言い出せませんでした。
このようなフェアに初めて足を運んだこともあり、かなりアウェイ感を感じて萎縮してしまったのです。
実は、「ああ、やっぱりキャビネットから出してもらって手に取ってみればよかったなあ」と悔やんでいるコインがあったのです。
その業者の店に行ってみようかと考えているところです。
まあ、機会があればこういうフェアにも積極的に参加して、慣れていくことにします。
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時の流れに培われた銀貨特有の味わいに魅せられて、アンティークコインの世界に入ってしまいました。主に英国や英連邦のコインから収集が始まりましたが、特に対象を限定している訳ではありません。コインのデザインや美しさを通じて、今まで知らなかった歴史や文化に触れることができ、知的興味の世界は無限に広がっていきそうです。
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