イギリス東インド会社といえば、高校生の時に世界史で習った「歴史用語」ですが、まさか自分がその会社が作った銅貨を手に取ることができる日が来るとは思いませんでした。
大人になるということはいいものです。
イギリス東インド会社は、エリザベス1世の治世だった1600年に設立され、ビクトリア女王治世の1874年に解散された、アジア貿易を独占していた勅許会社です。
ちょっとピンとは来ませんが、軍隊を持って植民地を経営し、貨幣まで発行していたとは驚きです。
表は、イギリス東インド会社の紋章が描かれています。
1835年は、ウィリアム4世の治世(在位:1830年ー1837年)の年ですが、国王の胸像が描かれていないのは東インド会社の銅貨だからでしょうか。
下のリボンには、
AUSP:REG:SEN:ANG:(Auspicio Regis et Senatus Angliae=By the Command of the King and Parliament of England)
と、イギリス東インド会社のモットーが書かれています。
裏は、月桂樹の葉のリースの内側に、
ONE QUARTER ANNA(1/4アンナ)
と、金額が書かれています。
そして、リースの先端の間には、ペルシャ語で
Yek Pai(One Pice=1パイサ)
と、書かれているとのこと。
当時の通貨は、1835年にイギリス東インド会社によって、次の通り一本化されました。
1ルピー(rupee)=16アンナ(anna)=64パイサ(pice)=192パイ(pie)。
ということは、1アンナは、
1アンナ(anna)=4パイサ(pice)=12パイ(pie)
です。
すると、1/4アンナは、
1/4アンナ(anna)=1パイサ(pice)=3パイ(pie)
と、いうことになります。
周りには、
EAST INDIA COMPANY(東インド会社)。
1835年の1/4アンナ銅貨は、その直径でどこの造幣局で作られたものか分かるとのこと。
この銅貨の直径は26.2mmなので、カルカッタ造幣局で作られたことになります。
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