そこでまず目についたのは、ガラスケースの中にあるPattern Coinと書かれたコインです。
大きさはクラウン銀貨サイズで、ゴチッククラウン銀貨のビクトリア女王の胸像や、ジョージ3世の胸像が描かれたものが並んでいました。
「すいません。このパターンコインって何ですか?」
「硬貨を作る際の試作品ですよ」
「プロトタイプということですか?」
「そうです」
何? だとすると鋳造枚数も少ないだろうし、それは貴重品ではないですか!
摩耗もないしデザインも素敵で、ほぼピカピカです。
付いている値段を見ると全て75NZドル(5千円前後)。
すぐに欲しくなりました。
しかし、冷静になって考えてみると、本物だとするとあまりに安すぎます。
帰宅後、インターネットで調べてみると、実際に試鋳したパターンコインの他に、後年に作られたレトロ・パターンコインというものもあるとのことでした。
75NZドルで、ほぼ摩耗がないゴチッククラウン銀貨と同様のデザインが手に入るのは確かに魅力です。
しかし、後年に作られた物だとすると、ちょっと二の足を踏んでしまうのは私だけでしょうか。
極端な言い方をすると、偽物との差はどこにあるのでしょう。
ということで、次回その店に行った時には、次の質問を投げかけてみたいと思います。
・いつ頃作られたものなのか? (レトロ・パターンコインなのか?)
・どこで作られたものなのか? (英国王立造幣局で作られたものなのか?)
・鋳造枚数はどれくらいなのか?
・何か記録は残っているのか?
・どうやって入手したのか?
その結果については、乞うご期待。

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