直径20mmの1円よりちょっと小さくて、直径は19mm。
ただし、重さは2.83g(1円は1g)、銀の含有量は50.0%です。
この6ペンス銀貨は、とにかくラッキーコイン。
取り分けられた自分のクリスマス・プディングに入っていたら良いことがある、
結婚式の時に身に着けると幸せになる、
とのこと。
この銀貨は、これまでに何人のクリスマス・プディングに入り、何人の花嫁の左側の靴に入ってきたのでしょうか。
とりあえず、噛み跡はないようです。
表は、ジョージ5世の左向きの肖像が描かれています。
ジョージ5世の6ペンス銀貨は、鋳造年によって以下の4つのタイプがあります。
1.タイプ1 1911年ー1920年 銀の含有量92.5%
2.タイプ2 1920年ー1926年 変更点:銀の含有量50.0%
3.タイプ3 1926年ー1927年 変更点:肖像の修正
4.タイプ4 1927年ー1936年 変更点:裏側のデザイン変更
この1934年鋳造の銀貨はタイプ4ということになります。
銘は、GEORGIVS V D.G.BRITT: OMN: REX F. D. IND: IMP:。
George V, by the Grace of God, King of all Britains, Defender of the Faith, Emperor of India
ジョージ5世、神の恩寵による英国の国王、信教擁護者、インド皇帝
彫刻師は、オーストラリアのメダリスト Edgar Bertram MacKennal (1863-1931)。
本当は首の断面に B.M. のイニシャルがあるらしいですが、残念ながらこの銀貨は摩耗していて見えません。
裏は、2つに枝分かれしその先に合計6個のドングリが付いた、3本のオークの小枝が組み合わされて描かれています。
紋章や王冠などを見慣れた目には、ちょっと変わったデザインで、好きです。
上部に SIX PENCEと金額が、下部に A・1934・D と年が、それぞれ記されています。
両脇のADは、紀元後という意味でしょうか?
まだ経験が浅いせいか、年と一緒に記されている例は、他に見たことがありません。
彫刻師は、George Kruger Gray (1880-1943)。
中央に、KG のイニシャルが見えます。
1934年の鋳造枚数は9.3百万枚。
タイプ4の平均鋳造枚数が18.3百万枚なので、そのおよそ半分の鋳造枚数です。
奇しくも、今日はクリスマス・イブ。
残念ながら我が家にクリスマス・プディングはありませんが、この6ペンス銀貨を眺めながら、夕食後にチーズケーキを食べたいと思います。
みなさん、メリー・クリスマス!
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