2019年10月22日火曜日

英国 ジョージ5世 1シリング銀貨 1935年

今回は、英国で1935年に鋳造された、1シリング銀貨を紹介します。

十進法導入前の1シリングは、12ペンス(ペンスはペニーの複数形)。

直径は23.5mm、重さは5.66g、銀の含有量は50.0%です。

(英国の銀貨は、1919年までは銀の含有量が92.5%のスターリングシルバーでしたが、1920年以降は50.0%になっています。)



表は、ジョージ5世の左向きの胸像が描かれています。

ジョージ5世の1シリング銀貨は、鋳造年によって以下の4つのタイプがあります。

1.タイプ1 1911年ー1919年 銀の含有量92.5%

2.タイプ2 1920年ー1926年 変更点:銀の含有量50.0%

3.タイプ3 1926年ー1927年 変更点:胸像の変更

4.タイプ4 1927年ー1936年 変更点:裏側の彫刻師の変更

この1935年鋳造の銀貨はタイプ4ということになります。

周りには、GEORGIVS V DEI GRA:BRITT:OMN:REX と銘が刻まれています。

(George the Fifth by the Grace of God King of all the Britains)

彫刻師は、オーストラリアのメダリストの Edger Bertram Mackennal(1863-1931) です。























裏は、王冠を被ったライオンが、王冠の上に立つ姿が描かれています。

そして、周囲には、FID・DEF・IND・IMP・ONE・SHILLING・1935 と銘が刻まれています

(Defender of the Faith Emperor of India)

裏側の彫刻師は、タイプ1からタイプ3までは George William de Saulles ですが、このタイプ4は George Kruger Gray (1880-1943) です。

ライオンの尻尾の上に、KG のイニシャルが見えます。

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国名英国
金額1シリング
発行年1935年
発行枚数9,183,000
統治者ジョージ5世(在位1910-1936)
硬貨タイプ標準流通貨
材質銀(.500)
重量5.66g
直径23.5mm
参照番号KM#833, Sp#4039

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