十進法導入前の1シリングは、12ペンス(ペンスはペニーの複数形)。
直径は23.5mm、重さは5.66g、銀の含有量は50.0%です。
(英国の銀貨は、1919年までは銀の含有量が92.5%のスターリングシルバーでしたが、1920年以降は50.0%になっています。)
表は、ジョージ5世の左向きの胸像が描かれています。
ジョージ5世の1シリング銀貨は、鋳造年によって以下の4つのタイプがあります。
1.タイプ1 1911年ー1919年 銀の含有量92.5%
2.タイプ2 1920年ー1926年 変更点:銀の含有量50.0%
3.タイプ3 1926年ー1927年 変更点:胸像の変更
4.タイプ4 1927年ー1936年 変更点:裏側の彫刻師の変更
この1935年鋳造の銀貨はタイプ4ということになります。
周りには、GEORGIVS V DEI GRA:BRITT:OMN:REX と銘が刻まれています。
(George the Fifth by the Grace of God King of all the Britains)
彫刻師は、オーストラリアのメダリストの Edger Bertram Mackennal(1863-1931) です。
裏は、王冠を被ったライオンが、王冠の上に立つ姿が描かれています。
そして、周囲には、FID・DEF・IND・IMP・ONE・SHILLING・1935 と銘が刻まれています
(Defender of the Faith Emperor of India)
裏側の彫刻師は、タイプ1からタイプ3までは George William de Saulles ですが、このタイプ4は George Kruger Gray (1880-1943) です。
ライオンの尻尾の上に、KG のイニシャルが見えます。
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