2019年10月21日月曜日

イタリア ウンベルト1世 1リラ銀貨 1886年

今回は、イタリア王国(1861 - 1946)の1リラ銀貨の紹介です。

鋳造年は1886年。

日本の元号でいうと、明治19年に当たります。

イタリアは、ヴィットーリオ・エマヌエーレ2世によって1861年に統一されましたが、この銀貨が作られた1886年は、2代目のウンベルト1世の時代でした。

この銀貨の直径は23mm、重さは5g、銀の含有量は83.5%です。























表は、ウンベルト1世の右向きの胸像です。

周りには、UMBERTO I RE D'ITALIA 1886 と銘があります。

彫刻師は、ローマ造幣局の Filippo Speranza (1839 - 1903)で、首の下に、SPERANZA とサインが見えます。























裏は、アヌンツィアータの首輪と共に、王冠の乗ったサヴォイア家の紋章が中央に描かれ、左右に L 1(=1リラ)と金額が記されています。

サヴォイア家の紋章



















リースの右下には、ローマ造幣局を表す ”R” が見えます。

また、この銀貨のエッジには、FERT の文字が刻まれています。

これは、ラテン語の Foedere Et Religione Tenemur の頭文字で、

我等、法と神によって守られん

という国の標語だそうです。

この銀貨は、ニュージーランド・クライストチャーチのコインディーラーのお店で見つけました。

イタリアからの移民が持ってきたのか、それともイタリアに従軍した兵士が持ち帰ってきたのか?

いずれにせよ、この銀貨を手にすることによって、イタリア王国やウンベルト1世を知ることができ、また世界が広がりました。

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国名イタリア
金額1リラ
発行年1886年
発行枚数6,015,352
統治者ウンベルト1世(在位1878-1900)
硬貨タイプ標準流通貨
材質銀(.835)
重量5g
直径23mm
参照番号KM#24

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